【慢性腎臓病】症状・原因・診断・治療について

新たな国民病「慢性腎臓病」とは

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease, CKD)は、腎臓の機能が徐々に低下し、最終的には腎不全に至る病気です。世界中で多くの人が患っており、重篤な合併症や死亡リスクを伴うことがあります。日本の20歳以上の8人に1人が慢性腎臓病と言われており、本記事では、CKDの症状、原因、診断方法、治療法について解説します。

【症状】

初期のCKDでは症状がない場合が多く、健康診断での偶然の発見が多いとされています。進行すると、浮腫(むくみ)、高血圧、貧血、食欲不振、尿量の増減、腰痛、頻尿などが現れることがあります。また、腎臓の機能低下により、尿中にタンパク質や糖が漏れ出すことがあります。

【原因】

CKDの原因は多岐にわたりますが、高血圧、糖尿病、腎臓の疾患、薬物投与、遺伝などが挙げられます。特に高血圧と糖尿病は、CKDの最も一般的な原因とされています。

【診断】

CKDの診断には、尿検査、血液検査、腹部超音波検査、腎生検などが行われます。クレアチニンクリアランスやeGFR(推定糸球体濾過率)の値も重要な診断指標となります。CKDの症状がない場合でも、定期的な健康診断を受け、腎機能のチェックを行うことが重要です。

【治療】

CKDの治療には、原因に応じた治療法があります。高血圧や糖尿病が原因の場合は、それらの疾患の治療が中心となります。また、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善も大切です。進行が著しい場合や腎不全が進んでいる場合には、透析や腎移植などの治療が必要となることがあります。

【まとめ】

CKDは、初期段階では症状がなく、進行すると合併症が現れ、重篤な状態に陥ることがあります。そのため、定期的な健康診断を受け、腎機能のチェックを行うことが重要です。また、高血圧や糖尿病などの原因疾患の治療、生活習慣の改善なども、CKDの進行を遅らせるために重要です。最終的には、透析や腎移植などの治療が必要になることもあるため、早期発見、早期治療が大切です。慢性腎臓病については、専門医に相談することをお勧めします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました